いつもFC東京に熱いご支援・ご声援を頂戴し誠にありがとうございます。
9月17日(火)のJリーグ理事会で2015シーズンよりJ1リーグの大会方式を2ステージ制のリーグ戦およびスーパーステージ・チャンピオンシップに変更することが決定いたしましたが、決定に至るまでの経緯およびクラブとしての考え方をご報告いたします。
<決定に至る経緯>
この決定については昨年6月からJリーグ内に設けられたカレンダータスクフォースという組織で大会日程に関する検討がされ、形を変えて戦略会議としてJリーグのあり方や将来について議論されました。そして成長戦略会議でポストシーズン制の検討がなされ、最終的にはJリーグ実行委員会での討議・審議を重ねて今回の理事会での今回の決定に至ったもので、Jリーグをより良くしたいというJリーグ関係者や実行委員の課題認識・解決方法・想いが詰まった結果と受け止めております。もちろんJリーグから日本サッカー協会にも適宜報告・相談しながら進めましたので、日本のサッカー界としての決定と考えております。
<FC東京ファン・サポーターのみなさまのご意見>
これまでスタジアムをはじめ様々な場面で、FC東京ファン・サポーターのみなさまから「2ステージ制反対」のご意見を多数いただき、私は「ご意見として承り、実行委員会でお話しいたします」とお答えしてまいりました。
<Jリーグでの検討経緯>
みなさまに一番ご理解いただきたいのは、現在Jリーグが抱える課題認識です。
好きなスポーツは何ですかという関心度調査もJ1リーグは2006年45.4%であったものが2011年34.8%と明らかに減少傾向にあります。またご来場者数も同様に減少傾向にあり、FC東京で言うと2010年25,112人が2012年23,955人、今年は現時点で23,686人となっております。
加えてリーグ・クラブ共にスポンサー企業が集まらず、FC東京においては大きなクラブスポンサーの撤退を余儀なくされております。加えてここ数年は約100名、すなわち3チーム分の優秀な国内の選手がさらなる飛躍を求めて海外に羽ばたいており、この傾向はこれからも続くと考えられます。
こういったことに対しては、ゲームの質を上げるためのプラスクオリティプロジェクトや、スタジアムの環境整備、有名な外国籍選手の獲得、国内若手選手の育成体制に向けた強化、そして人気回復のための地上波での露出増など、さまざまな対策を戦略会議・実行委員会などにおいて考えてまいりました。
一つ大きな問題は、こういった対策を実施する原資が今のJリーグにはない、見込めないということです。イギリスではプロリーグがプレミアリーグとして独立する際、有料放送と契約し大きな放映権料を獲得、有料放送局のキラーコンテンツとして成功を収めましたが、すでに多数の無料放送が定着している日本では同じような方法で収入を増やすことは困難です。
またアメリカのように自治体やファンドがスタジアム環境を整備してくれるといったことも今の日本には当てはまりません。他国の成功事例の対策導入も研究しましたが、すべてが当てはまらない現状において、ひとつの方法として「大会方式変更」という案が出ました。
各国の様々な事情における大会方式を研究し、その上ですべての実行委員から出た当初の意見は「現在の1シーズン制が最も年間王者を決定するにふさわしい方法」というものでした。「ファン・サポーターのみなさんもそれを望んでいる」という意見を、私を含めた各実行委員が述べたのは言うまでもありません。
ただ一例としてクライマックスシリーズの導入を行った野球界は、それがすでにファンの方にも受け入れられる形となっていること、新しいスポンサーを獲得していることを考えると、Jリーグも大会方式の見直しも視野に入れて考えざるを得ないとも思いました。
当然、この対策はベストの対策ではありません。現時点で考えられるベターな選択だと認識しています。従ってこの対策の実施経過を見ながら、更なる進化を求めて日々考え実行に移していかねばならないと感じております。
今Jリーグは改革の時を迎えているというのはリーグ・実行委員・各クラブ共通の認識です。ぜひみなさまにもご理解いただき、新たなスタートに向かって一緒に戦っていただきたいと考えます。
加えて、大東チェアマンや中西競技・事業統括本部長がこれまでも様々な媒体を通じてご説明しており、これからさらにみなさまにわかりやすく説明することとなりますので、それらの情報をお聞きいただきたいと思います。
FC東京 阿久根 謙司